併用禁忌や飲み合わせの悪い低用量ピルなどについて解説

サノレックスの併用禁忌薬まとめ

サノレックスは食欲抑制剤として多くのクリニックで処方されている医薬品となります。

 

しかし、併用禁忌薬・併用注意薬(同時服用NGの医薬品)も複数あるので、知らずに軽い気持ちで服用していると、重大なアクシデントがあるかもしれません。あらかじめここで学習しておきましょう。

 

下の方には低用量ピルについての解説もあるので、ぜひお読みください。

 

サノレックスの併用禁忌・注意薬

まずは、サノレックスの併用禁忌・注意薬について知っておきましょう。以下にまとめたのでご覧ください。

 

併用禁忌

  1. MAO阻害剤

併用注意

  1. 昇圧アミン
  2. グアネチジン系薬剤
  3. インスリン傾向糖尿病剤
  4. ハロゲン系吸入麻酔剤
  5. 中枢神経刺激剤
  6. 甲状腺ホルモン

 

MAO阻害剤(モノアミン酸化酵素阻害薬)

サフラなど

 

抗うつや抗パーキンソン病の医薬品として使われるのがMAO阻害剤です。その中でも「非選択式」とよばれる分類のサフラなどはサノレックスが併用禁忌とされており、同時摂取することで高血圧クリーゼ(血圧の著しい上昇により、脳・心・腎などの臓器障害をきたす)が起こることがあります。

 

ただし、サフラは現在日本では認可されていないので、処方されることはありません。海外などで知らないうちにサノレックスと併用するケースはあるので、そこに注意してください。

 

なお、MAO阻害剤には選択式のエフピーがあり、こちらは日本で認可されていますが、サノレックスとの併用禁忌ではありません。

 

グアネチジン系薬剤・ラウオルフィア製剤

グアネチジン、ベタニジン、レセルピン、クロニジン、メチリドバなど
グアネチジン系薬剤は、交感神経遮断作用、アドレナリン遮断作用を持っています。しかし、サノレックスには交感神経刺激作用があるため、グアネチジン系薬剤などの作用を打ち消してしまい、降圧効果などを弱めてしまうことがあります。

 

狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの高血圧症の患者の場合、降圧のためにグアネチジン系薬剤を処方されている可能性があるので、サノレックスの使用は厳重注意となります。

 

インスリン傾向糖尿病剤

アマリール、グリミクロン、オイグルコン、ダオニールなど
糖尿病患者のインスリン分泌を促し、血糖値を下げる効果がある薬剤です。サノレックスを服用するとインスリン分泌が抑制される作用が認められているため、インスリン傾向糖尿病剤の投与量が変わってしまう可能性があります。

 

アマンタジン

シンメトレルなど
NMDA受容体を拮抗阻害し、パーキンソン病の症状改善に使用される医薬品です。また、A型インフルエンザの治療薬として用いられることがあります。

 

サノレックスと併用すると、サノレックスの幻覚、睡眠障害などの副作用が増強されることがあるので、注意が必要です。

 

サノレックスと低用量ピルとの併用・飲み合わせはOK?


サノレックスの併用禁忌・注意医薬品について紹介してきましたが、サノレックスを主に利用する層は20代~40代くらいの女性が多いことから考えると、それほど関係ない医薬品が多いと言えます。

 

女性にとって、サノレックスと併用してよいか気になるのは、低用量ピルでしょう。低用量ピルには「食欲増進」や「むくみ」といった副作用があり、自分に合わない低用量ピルを使ってしまうと太ってしまうケースがあります。

 

「その対策としてサノレックスを使用したいが、併用していいの?」

 

という女性が多いはずです。低用量ピルで増えた食欲を、サノレックスで打ち消せるイメージがありますよね。

 

すでに紹介した通り、サノレックスの併用禁忌・注意医薬品に低用量ピルの名前はありませんので、併用そのものは問題ありません。ただし、サノレックスはBMI35以上の肥満の方だけに健康保険適用される医薬品となります。

 

>>サノレックスの価格は健康保険適用でいくら?最安値はどこ?

 

ところが、低用量ピルはBMIが30を超えると慎重投与(何かあったら早期対策が必要)のものとなり、BMIが30を超えてくると医師から体重を落とすようにアドバイスされるはずです。BMIが35を越えてくると低用量ピルの処方を止められてしまうかもしれません。

 

したがって、基本的にはサノレックスが健康保険適用される前に、減量をしないといけないことになります。つまり、そもそも併用そのものが難しいのです。

 

最近では低用量ピルは個人輸入で購入することも可能なので、自己判断で低用量ピルを入手している方もいるはずです。しかし、サノレックスが保険適用される状態であれば、低用量ピルの自己判断での服用は危険なので、避けたほうがよいでしょう。低用量ピルを使用するのは、サノレックスで減量し、BMI値が30を下回ってからにすることをおすすめします。